Branding Design Quality ® BDQ ブランド価値をあげる6つの
ブランディングデザインクオリティー

品質だけでなく、印象がブランドビジネスを牽引します。POROROCAでは、ブランドの印象を左右するブランディングデザインの質を測る独自のデザイン評価軸を開発しています。6つの評価軸からブランディングデザインの質の最大化を図ることで、企業のブランドイメージを次のレベルへ引き上げ、ブランド価値の向上に繋げます。

ブランディングデザインクオリティー

ブランディングデザイン
クオリティー
(BDQ)とは?

ブランディングデザインの
質の向上が、
企業のブランド価値をあげる。

ブランディングデザインの6つのクオリティーが存在するという独自の考え方を採用しています。ブランディングデザイナーが中心となり、それぞれの指標においてデザインクオリティーを伸ばしていくと、指標フレームの中心から外へ向かって六角形を描きながら拡大していきます。このヘクサグラム型に拡大するデザインのクオリティーが、結果的に企業のブランドイメージの向上になり、ブランド価値を上げていきます。このアプローチは、デザイナーにとっても重要なブランディングデザインの判断基準となっています。

1. 独自性(ブランド本質の
ブランディングデザインの表現度)

目的市場での競合会社から差別化し、ポートフォリオを活用してブランドイメージを魅力的なものにすること。

POROROCAでは、事業のポートフォリオから出発点として、特有のブランディング戦略を展開します。この考え方においては、市場における独自のポジションを築くために他社にない強みを視覚化することが狙いです。具体的な事例として、特にロゴデザインが重要です。それは、一目で識別できる独自のイメージとコンセプトを持つ必要があります。デザイナーにとって、各会社の企業ブランドの固有の価値や魅力を最大限に引き出すことが重要な仕事です。このような独自性は、ブランディングデザインの中核的な要素であり、成功するブランディングにおいては不可欠です。ロゴやwebサイトを中心としたブランディングデザインにおける「独自性」の表現は、ブランド価値の向上とビジネスの持続的な成長—長期的な顧客ロイヤリティ、利益率の上昇、市場シェアの増加など—に寄与する仕組みを形成しています。

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● 自社ブランドの価値の強化

独自性のCI/VI(Corporate Identity/Visual Identity)を中心に展開するブランドコンセプトは、顧客の心に印象的な価値を持つと捉えられます。これにより、高い価格設定やブランドのプレミアム性が受け入れられることがあります。

● 感情的なつながりの創出

独自のブランドストーリーを感じさせるイメージのデザインは、顧客との感情的なつながりを作り出すのに役立ちます。これにより、ユーザーエクスペリエンスがあがり、ブランドロイヤリティが強化される可能性が高まります。

● 記憶の定着

独自性のあるコンセプトのブランディングデザインやブランドステートメントは、ユーザーの記憶に残りやすいです。これにより、再購入や推薦の確率が上がります。

● ブランディングデザインによる競争力の向上

市場において独自性を持つ自社のブランドは、模倣や他社からの圧力を受けにくくなります。これにおいてデザイナーが独自の価値や特徴を強調することで、競合との差別化を図ることができます。

● コミュニケーションの効果最大化

独自のコンセプトに基づいたブランドステートメントやイメージは、マーケティングコミュニケーションの効果を最大化する助けとなります。ユーザーの関心を引き付け、行動を促す可能性が高まります。

2. 画一性(ブランディングデザインの統一感)

目的ブランドイメージとユーザーエクスペリエンスを統一し、どこで見ても同じブランドと認識されること。

ブランディングとは、ブランドのあらゆる接触点において、同じブランドアイデンティティやメッセージが一貫した考え方の元で表現される戦略です。特にVI(ビジュアルアイデンティティ)とCI(コーポレートアイデンティティ)の展開においては、ロゴ、ブランドカラー、タイポグラフィー、イメージング、レイアウトなどの要素がデザイナーにより統一されることが重要です。この統一性は、強力なブランドアイデンティティとブランドコンセプトを構築し、結果として会社のブランド価値を高めます。
画一性の取り方はこちらから。→ トータルブランディング思考(TBT)

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● ブランド認識の強化

画一性があると、ブランドのさまざまな接触点(ロゴ、広告、パッケージ、webサイトなど)での一貫したデザインイメージやコンセプトのメッセージにより、顧客はブランドイメージを瞬時に認識できるようになります。このコンセプトの明確性がブランド価値を高めます。

● 信頼と安定性の確立

コンセプトが統一されたブランドの表現は、プロフェッショナリズムと組織の安定性を伝え、これによって顧客の信頼を得られやすくなります。

● 混乱の最小化

さまざまな接触点で同じメッセージやイメージを維持することで、顧客が受ける情報の整合性が保たれ、ブランドに関する混乱を避けることができます。

● 効率的なマーケティング

一貫性のあるブランドメッセージやビジュアルガイドラインが存在することで、webサイトやマーケティング資料、キャンペーンの制作などが効率的に行えます。これにより、時間とコストを節約できる可能性があります。

● 社内のアライメント強化

社内での一貫したブランドコンセプトを共有することで、社員全体のブランドに対するコミットメントやブランディングの方向性を統一することができます。

● 顧客との関係構築

一貫したブランド体験を提供することで、企業は顧客との長期的な関係を築く基盤を形成します。

3. 展開性(ブランドイメージと
コンセプトの展開)

目的市場の変化、新しいメディア出現に対応し、ブランディングデザイナーは企業のロゴを中心としたブランディングデザインを様々な状況で表現すること。

ブランディングデザインにおける「展開性(VI展開の容易度)」の考え方は、会社のブランドのビジュアルアイデンティティが、webサイトをはじめとした顧客との多様なアクセスポイントやメディアでの適応性を測る指標です。高い展開性のあるロゴを初めとしたブランディングデザインはデザイナーが変化の激しいマーケットやメディアの環境に柔軟に対応させる考え方を反映し、結果として会社のブランドのアイデンティティや価値を効果的に伝え続ける役割を果たします。

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● 多様なメディアでのブランド認知の維持

展開性の高いブランディングデザインは、さまざまなメディア(デジタル、プリント、物理的な場所など)でのブランド表現を容易にし、ブランドイメージの認知と一貫性を強化します。

● 効率的なブランドコミュニケーション

ブランディングにおいて、ビジュアルアイデンティティが容易に展開できる場合、迅速かつ効果的に新しいマーケティング戦略やキャンペーンを実施することが可能となります。

● ブランドイメージの一貫性の確保と混乱の防止

webサイトやパッケージなど、さまざまな接触点でブランディングデザインが統一されて展開されることで、顧客の中でのブランドイメージの混乱を防ぎ、信頼性と認知度を高めます。

● コスト効率の向上

ロゴを中心としたCI VIが様々なフォーマットやメディアに容易に適応できる場合、それぞれの展開ごとのブランディングデザイン修正や変更の必要が減少し、長期的にはコストの節約に繋がります。

● 時代の変化への迅速な対応

テクノロジーや顧客の行動が変わる中で、展開性があるブランディングデザインとコンセプトは新しいトレンドや変化に素早く適応することができます。

● 社内のアライメント強化

明確なガイドラインや高い 展開性を持つブランディングデザインは、自社の組織内のさまざまな部門やチームがブランドを統一して表現しやすくなります。

→「展開性」事例として、POROROCAの一橋大学のブランディングプロジェクトをご紹介します。

4. 差別性(空間軸でのブランディングデザインの相違性:競合ブランド)

目的他社のブランディングとは異なるやり方を学ぶことで、ユーザーの心に深くブランディングデザインを届けること。

ブランディングとは、会社が自らのブランドを市場内の競合他社や類似のブランドから区別するための一連の戦略と手段です。この中で「差別性」という考え方が重要な要素となります。デザイナーが作成するロゴやwebサイトなどのビジュアル要素が、この差別性を具現化する主な手段です。差別性を持つことは、変化の激しい市場で会社のブランドが顧客の心の中で独自の位置を確立し、ブランド価値を高める基盤となります。事例として、差別性が高いブランドのwebサイトは協力なツールであり、競合他社のwebサイトと比較して顧客のニーズに答えたサーチ体験をもたらすなど効果的です。

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● 競合からの明確な区別

企業が市場内での自社のポジションを明確にするためには、競合他社との違いを明瞭にすることが重要です。デザインによる差別性の表現は、顧客にそのブランドがなぜユニークであり、他とは異なるのかを理解させる役割を果たします。

● 瞬時のブランド認識と強い印象のイメージ形成

ブランディングにおいてデザインイメージが独自に差別化をされていれば、顧客はそのブランドを即座に認識でき、ブランドイメージを記憶に残しやすくします。これは、長期的なブランド認識とロイヤリティの構築に寄与します。

● 競合環境の変化への対応

市場の動向や競合の行動に応じて、ブランディングデザインの差別性を更新・強化することで、変化する環境に適応することが可能となります。

● 価格戦略との連携

自社のブランドの価格設定と連動をはかり、ブランディングデザインで市場の他社のブランドと差別化を図ることで、価格に応じた印象を与えることが可能になります。

5. 継続性(時間軸でのブランディングデザインの相違性:トレンド)

目的コンセプトを継承する考え方を採用し、長期にわたるブランドの認識や信頼性を築くこと。

ブランディングとは時間の経過とともにブランドのイメージが一貫性を持ち続け、または変化するトレンドや市場の動向に適応しつつ、その本質的な価値やアイデンティティを維持する能力とです。この点で、ロゴとその他のビジュアル要素は特に重要であり、これらはデザイナーが特に注意深く扱うべき要素です。多くの会社がこの考え方を採用しています。継続性は時代と共に進化しながらも、そのブランドイメージの核となる考え方や価値を失わないことを意味します。事例としては、長い歴史を持つ会社が、市場の変化や消費者のニーズや問題に適応しながらも、その核となるブランド価値を維持しているケースが考えられます。ブランディングデザイナーはブランド価値を見据えながら、市場の動きに適応するブランド戦略とデザインを作ることが求められます。

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● 認知の強化

時間を経ても一貫した企業のブランディングデザインは、顧客の記憶に定着しやすく、そのブランドの認知を強化します。

● ブランドイメージの安定性や信頼性

継続性のあるブランディングデザインは、顧客にブランドの安定性や信頼性を伝える役割を持ちます。この安定したイメージは、顧客の信頼やロイヤルティを高める要因となります。

● 新旧のデザインバランスの維持

継続性を持つブランディングデザインは、新しいトレンドや技術を取り入れつつ、ブランドの伝統や歴史を継承します。これにおいてデザインでバランスをとることが、新しい顧客と既存の顧客双方を魅了する鍵となります。

● ブランディングの経済的効果

ブランディング要素を頻繁に大きく変更することは、ブランディングのコストがかかるだけでなく、顧客の混乱を招きかねません。ブランドのコンセプトの継続性を保ちつつ、微細な変更やアップデートを行うことで、経済的な効果を最大化することができます。

● 独自のコンセプトの維持

トレンドを追うことは重要ですが、過度にトレンドに飛びつくと、他のブランドとの差別性を失ってしまう可能性があります。継続性を持つデザインは、独自性を維持しつつ、市場の動向に適応する能力を高めます。

6. 連想性(ブランディングデザインの
感情喚起力)

目的ユーザーの記憶や経験とのつながりを築き、ブランドに対する感情的な絆や関与を高めること。※事例紹介リンクあり

ブランディングとは顧客が感じるブランド価値を高める活動です。このプロセスでキーとなるのが「連想性(感情喚起力)」という要素であり、多くの会社がこの考え方を採用しています。デザイナー、特にブランディングデザイナーは、ロゴやwebサイトなどのビジュアル要素を設計する際に、この連想性を巧みに利用します。ブランディングデザイナーにとって、連想性はブランドのイメージを形成し、顧客の心に深く印象を残す非常に重要な要素です。この連想性を通じて、会社はブランドと顧客との間の繋がりを強化し、最終的にはブランド価値を最大化します。具体的には、成功したマーケティングキャンペーンやプロモーション活動が、ターゲットとする感情や連想を正確に喚起することで、デザイナーが企画したブランド価値向上戦略が実を結ぶ場合があります。

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● 感情的なつながりの構築

ブランディングデザイン要素が特定の感情や印象を連想させることで、顧客とブランドとの間に深い感情的なつながりを築くことができます。

● ブランドのストーリーの伝達

連想性のあるブランディングデザインは、ブランドの背景、哲学、または価値を伝える物語の一部として機能します。これにより、顧客はブランドに対してより意味のある関係を築くことができます。

● 差別化の強化

特定の感情や印象を連想させるブランディングデザインは、コンセプトによって他の競合ブランドと差別化します。この差別化は、市場内での独自の位置付けと認識を強化する役割を果たします。

● 購入意欲の促進

ブランディングデザインが特定の感情を喚起することで、顧客の購入意欲やブランドに対する興味を高めることができます。例えば、高級感を連想させるデザインは、高価な商品やサービスに対する顧客の期待値を上げる可能性があります。

● 記憶の定着

感情が関与する経験は、人々の記憶に深く残ることが多いです。したがって、感情を喚起するブランディングデザインは、顧客の心にブランドの記憶を強く定着させる役割を持っています。

● 文化的・地域的な共鳴の創出

地域や文化に特化したコンセプトを取り入れることで、特定のユーザーとの共鳴を生むことができます。この共鳴は、ブランドの受容性や親しみやすさを高める効果があります。

6つのクオリティーの
事例紹介はこちらから

6つのブランディング
デザインクオリティー
には、3つの問題がある。 独自性 ←→ 連想性
画一性 ←→ 展開性
差別性 ←→ 継続性

独自性 ←→ 連想性 の考え方

ブランドイメージの独自性はブランドを際立たせ、目立たせる要因として機能しますが、その過程で顧客との関連性を失うリスクがあります。一方、連想性は会社のブランドと顧客との感情的なつながりを強化しますが、その過程でブランドが他社ブランドとの差別性を失うかもしれません。

[パラドックスを解消させる]

独自性と連想性の間の適切なバランスを見つけ、どちらの要素を相殺し合わないで特徴をデザインで強調する方向をさぐっていきます。

画一性 ←→ 展開性 の考え方

画一性はブランドの一貫性と認識を強化することを目指しますが、過度に追求すると新しい状況や市場の変化に迅速に対応する柔軟性を失う恐れがあります。逆に、展開性を過度に追求すると、企業のブランドの核となるアイデンティティが希薄になり、ユーザーからのブランド認識が曖昧になる可能性があります。

[パラドックスを解消させる]

ブランドの核となり伝わるデザイン要素(ロゴ、色、タイポグラフィー)を判別し、これらの要素の一貫性を最優先しながらwebサイトやパッケージデザインなどのビジュアル展開における柔軟性を確保することです。

差別性 ⇄ 継続性 の考え方

ブランディングにおいて差別性を追求することは、新しいデザインやアイデアを導入することを意味し、それによって会社のブランドが注目を集める可能性が高まります。しかしその過程で、過去のアイデンティティや価値から離れてしまうリスクがあります。一方、継続性を強化することは会社のブランドの安定感や信頼性を高めるが、市場の変化や新しいトレンドに対応しきれなくなる危険性があります。

[パラドックスを解消させる]

会社のブランドの歴史や既存のポートフォリオを尊重しつつ、現代のユーザーのニーズや市場の変化に合わせてブランドアイデンティティやCI、VIを進化させることです。